トピック

2021-06-01 07:40:00

1971年に寄贈されたおびひろ動物園内の噴水設備ですが、経年劣化が進行して使われないまま放置されていました。

この噴水とは別に㈱徳井建設様による園内施設の改修工事の防水施工を当社が行っていましたが、噴水の改築を提案したところ快諾いただき実施しました。

 

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施工前

観覧車や豆汽車などのアトラクション付近の通路に使われなくなったままの噴水がありました。経年劣化によるひび割れやモルタルの欠損・浮き、さらに塗装の剥離が著しく進行していました。

 

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劣化部のはつり・脆弱部のケレン

仕上げモルタルや劣化したコンクリートは電動ピックではつり落とし、旧塗膜や風化した層はカップでケレン除去していきます。脆い層の上に補修を行っても早期に劣化してしまうため、健全な層までしっかり落とします。

 

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モルタルによる復旧

長年親しまれた寄贈品であるため元の形をできるだけ残します。噴水は円形の組み合わせによる造形で、感覚だけで左官仕上げをするとフォルムが崩れてしまうおそれがあるため、当て板に元の形を型どりしてモルタルを使用して再現復旧していきます。

 

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モルタル仕上げ

細かい造形もコテで慎重に仕上げていきます。噴水として利用されていた時に水が流れていた溝も、デザインがいいのでそのままの形で復旧していきます。

 

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モルタル修復完了

きれいな円形を造形することができました。ここからレンガを積んで花壇へと生まれ変わらせます。

 

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レンガブロック積み

中央に土を入れるためにレンガを積んでいきます。水平や通りを見ながら敷き並べていきます。

 

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モルタル修復・レンガ積み・塗装完了

塗装は周りの遊具に合わせた配色にし、中央の銅像もきれいに塗りなおしました。

 

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花壇完成

中央へ土、周囲には白い化粧砂利を入れ完成です。寄贈時に取り付けられていた銘板は銅像の足元に移設しました。中央の銅像もきれいな花に囲まれてきっと喜んでくれているはずです。

 

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花壇はおびひろ動物園のほぼ中央、観覧車や豆汽車などのある通路付近にあります。来園されたされた際にはきれいに生まれ変わった花壇を見て、訪れた皆様に喜んでいただければ幸いです。